“調子の5段階”を使った最強の模写のやり方

今回は”調子の5段階”を使った最強の模写練習法を紹介します。

1. 模写ってそもそも絵の上達につながるの?

めっちゃつながります。

ただそれはちゃんと自分がプロセスを理解して、今どの段階を描いてるのかを把握しているときのみだと思ってます。

なぜなら見た写真をそのままコピーしてるだけだと、それは「コピー」だからです。コピーは頭を使わない作業です。頭を使わないと、小手先の技術は上手くなっても、本質的なデッサン力は身につかないです。

2. じゃあどんなプロセスで描けばいいの?

「調子の5段階」のプロセスを踏めばいいと思います。

簡単に言うと、ベーストーン→暗い調子→明るい調子→ハイライト→反射光の順で描いていくことです。

詳しくはこちらの記事に書いてあります。↓

ベーストーンから描き始めよう!

3. じゃあ早速、”調子の5段階”を使って模写してみよう!

今回はこちらのテニスボールの写真を模写していきます。写真は著作権フリー(CC0)のものを拾ってきました。

ステップ1【カラーチャート】

まず画像をPhotoshopで開き、テニスボールの色をピックして今回使うカラーチャートを作ります。これをしておくと、後で色選びする必要がなくなります。

最初のうちは、以下のように調子の5段階の5色のみで作ることをオススメします。

ステップ2【ベーストーン】

それではまずベーストーンからです。楕円形選択ツールで正円を作成し、その中をテクスチャブラシを使って塗ります。その時に残るザラつきが、後になっていいテクスチャになってくれるかな?なんて思いながらザクっと塗りました。ブラシの不透明度は100%、流量は80%で描いています。

ステップ3【暗い調子】

暗い調子を上から描きました。ベーストーンを少し暗めでピックしてしまったので、あまり差がないように見えますね。まあこんな感じでアバウトでも大丈夫だと思います。笑

ステップ4【明るい調子】

暗い調子の上にレイヤーを重ねて、明るい調子をその上にに描いていきます。

TIPS

ブラシのストロークはこのように四方から中央に集まるような感じを意識しながら描くとやりやすいです。↓

ステップ5【ハイライト】

明るい調子から自然につながるように、ハイライトを入れていきます。テクスチャブラシの流量は20%~40%と、結構低めで描いています。

こうすることで、色が一気に乗り過ぎないため細かい調整をしながら描くことができるのでオススメです。

ステップ6【反射光】

参考画像を観察しながら、3~4ストロークくらいで入れました。新規レイヤーの上に描くことで失敗しても消してやり直せますね。この時も一発でいい感じにならなかったので、何回かやり直しました。

ここまでくれば、テニスボールの原型の球としての形が見えてきますね。あとはこれをもとにディティールやシルエットの調整をしていくだけです。

ステップ7【ディティール】

テニスボールの溝の線を描きます。新規レイヤーを作成し、わかりやすく暗い茶色で線を描いていきます。

Commandキー(WindowsはCtrlキー)を押しながらレイヤーパネル内のレイヤーのサムネイルをクリックすると、そのレイヤー内の全ての選択範囲が選択できます。選択した状態でテクスチャブラシを使って白いラインを光が当たっているところから描いていきます。

溝の線の暗い色と明るい色を繋げる中間の茶色を、参考画像からピックしてなじませていきます。

ステップ8【シルエット】

次にテニスボールのケバケバを描いていきます。シルエットは質感を表現する時にめちゃめちゃ重要なポイントなので、ゆっくり丁寧にやっていきましょう。

テクスチャが付いている消しゴムツールで消したり、ブラシで描き加えたり、微妙な塩梅を参考画像を見ながら描いていきます。

ここで注意することは、一本一本毛を描いていかないということです。ケバケバですらカタマリで捉えるように、テクスチャブラシで毛羽立てていきます。

ステップ9【調整】

微妙なところですが、テクスチャ跡が少し強過ぎてしまったり、微妙な明暗のバランスが崩れているところを調整して終了です。

4. まとめ

どうだったでしょうか?比べてみると、色味も毛の感じも完全一致ではないですよね。

ただ、今回はプロセスをちゃんと理解しながら模写することが目的だったので、こんなもんでOKだと思います。

本当に完全コピーしたいなら、画像の色を1000回くらいピックしてピクセル単位で描いていけばそっくりに描けますが、それではさっきも書いたように「作業」になってしまうので、効率的な練習法ではないように思います。(写経みたいな感じで無心になってやれるので、楽しいし、精神的には良いかもしれませんが笑)

それに加えて今回はかかった時間は30分ほどで、テクスチャブラシを使う練習+描くプロセスを認識する練習になるという意味でとても効率的ではないでしょうか。

楽しく自分のペースで練習していきましょう!

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