カタマリで描こう!

この記事では、”カタマリの意識って大事ね”ってことを書いていきたいと思います。

絵って基本は自分の好きなものを好きなだけ描いて上手くなっていくものだと思ってるんですけど、ある程度先人たちが確立してくれた法則に乗っ取ってやると上達が早くなると思うんです。

カタマリを意識して描くことも、そのTIPSのうちの一つで、これを知っておくとモノを描くのがいささか楽になると思います。“カタマリを意識する”とは、モノを常にできるだけシンプルな形に置き換えて考えることだと思います。

これは絵を描く上での基本で、だから美術の授業でも一番最初に描かされるのは立方体(一番シンプルなカタマリ)なんだと思います↓

ただこればっかり練習するのって、ぶっちゃけつまらないんですよね。だから気分が乗った時に少しずつ練習していけばいいと思うんです。

1. カタマリが描ければ、森羅万象あらゆるものが描ける

はい。えっと、理論上はそう言うことです。理論上は。

基本的にモノは全てカタマリで捉えることができる。例えば遠景で森を描くにしても、大きくみると森も一つのカタマリなんですよね。森は木の集合体だからといって、最初から木を一本一本描いていったら永遠に終わりません。

そこで、カタマリの意識が大事になってきます。ぶっちゃけカタマリで見ると、森でもどんな複雑なモノでも描けるようになっちゃいます。聞いたことありませんか?美術の先生が「カタマリで見ろ。」とか言ってるの。

森を一個のカタマリと捉える

森だって、広大な一つの箱と捉えることができる。

ただ学校の先生とかって、「カタマリで見ろ」「大きく捉えろ」とか言うだけで、全然なんのことか詳しく教えてくれない。めっちゃ抽象的な教え方をするんですよね。

なので今回はカタマリをどう絵に応用していくか、実際に直方体というシンプルなカタマリを岩にする過程を描いていきたいと思います。

2. 立方体から岩を描いてみよう!

ステップ1

まずは簡単に直方体を描きます。左上から光が当たっている設定にしたので、右の側面→正面→上面の順に明るくなります。

ステップ2

消しゴムツールで角を削っていきます。

ステップ3

角を消しただけだと不自然なので、そこに面ができるような意識でブラシで描きたします。

ステップ4

イメージ色調補正トーンカーブから明度を少し暗くしました。暗い方が岩として重量感が出るかな〜程度に考えてます。

ステップ5

消しゴムツールでサクサク消していきます。どんな形が岩っぽいかなと模索しています。左上を向いている面は光が当たっているように明度が高い色をのせています。

ステップ6

なんとなく全体の形が決まったので、いざ形を描き始めようとアタリをつけ始めました。同じサイズ、形で区切らないように気をつけました。

ステップ7

細かいアタリをモリモリ入れていきます。

ステップ8

大きく岩の形が見えたので、描くスピードをあげるために崖の写真素材を貼りました。この時写真素材のレイヤーの種類は「比較(暗)」にしました。

MEMO
レイヤーを1つ下のレイヤーにだけ適用したいときは、上と下のレイヤーの間でalt(macはoption)を押しながら左クリックします。今回はそうしているので、上のレイヤーには下矢印マークが出ていますね。

ステップ9

貼り付けた写真素材をきっかけにしながら、岩の凸凹をブラシで描いていきます。ここからはあまり大きな見え方は変わりません。

デティールを描いて行く上で大切なのは、常にカタマリの意識を忘れないことです。元は直方体でしたよね?その直方体に当たっていた光の当たり方を思い出しながら描き進めます。細かい部分を描いていくと、大きな明暗のバランスが崩れがちになるのでそれを防ぐためです。

ステップ10

細かいところ、例えば細い岩の切れ間などをブラシで描き足していきます。

ステップ11

なんとなく味気がなかったので滝を描きました。テクスチャブラシで、一発でシュッと下に線を引くように描きました。

ステップ12(完成)

右の側面の暗い中でも、ただ暗いだけでなく必ず反射光もありますよね。後ろに回り込んで行く面に寒色系の色で反射を描いて完成です。